5/中旬〜6/中旬 2週間の絶景!「八幡平ドラゴンアイ」
東北の山岳地にようやく遅い春の兆しが訪れる頃、現れる絶景があるのをご存知ですか?
それは「八幡平ドラゴンアイ」。八幡平の山頂近くにある鏡沼の雪解けが、まるで龍の眼のような不思議な形となって進行していくことからそう名付けられました。
厳しい自然環境ゆえ地元の人にもあまり気づかれなかった八幡平ドラゴンアイですが、外国人観光客のSNSにより広められ、今、一大ブームとなっております。
岩手、秋田両県にまたがる標高1613メートルの八幡平。「八幡平ドラゴンアイ」は、この山頂付近にある「鏡沼」が雪解け時に見せる姿の別名。
冬のあいだ雪にうもれていた鏡沼に雪解け水が流れ込んで、沼の縁から次第に湖面が現れてくるため、やがて中央部に雪の島がぽっかり残った状態になります。この姿がまるで「龍の眼」のように見えることから「八幡平ドラゴンアイ」と呼ばれるようになりました。
八幡平ドラゴンアイが現れる時期は、毎年5月中旬から6月中旬のうちの2週間程度。年によって前後はありますが、通常は5月中旬から池の一部輪郭が現れはじめ、5月下旬にドラゴンアイの形になり、6月上~中旬になると中の島の雪が溶けて、通常の鏡池に戻ってしまう、というイメージでしょうか。
その期間中でも、本当に美しいドラゴンアイの形になるのはわずか数日間のため、運が良ければ見ることができる「神秘の絶景」と言われることもあります。
八幡平ドラゴンアイの本当の完成形は写真のように湖面中央の雪山の中心部だけが解けて、3重になった状態ですが、年によってはこの形ができないままシーズンを終えてしまうこともあります。
今年も見事ドラゴンアイが開眼するといいですね。
十和田八幡平国立公園 八幡平地域(鏡沼)
東北自動車道「松尾八幡平IC」から車で約40分。八幡平山頂レストハウスから徒歩約15分
八幡平市観光協会
0195-78-3500